なぜ人は生きる?大森靖子の放つ毒針で昨日までの自分を殺せ。

優翔のMORE THAN LiKE~第1回~

大森靖子の名前を知っている人は多いのではないのだろうか?しかし一方で、彼女のことを「メンヘラ」という言葉で片づけてしまい、曲を聴いたことがないという人が少なくないのも実情だ。ただ、そんな人も1回曲を聴いてみてほしい。彼女の毒づきながらも力強く心の奥に突き刺さる歌詞は、生きることの意味を深く考えさせられる。紹介する3曲のうちどれか一つでもこれからの人生をどう生きるかの指針になりますように。

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誰かの手によって創られた世界、そしてそれとは無関係に生まれてきた自分。正しさを押し付けてくる世界に自分の人生を否定されたり、自由を奪われてしまうこともあるだろう。しかし、世界に不満を持っていても、世界それ自体には罪はない。自分の人生は自分で切り開いていくしかない。「正しさ」を装った世界は自分自身で変えていけるのだ。

しかし、そんな人生も誰かの人生に塗り替えられてしまう。最後はどこか儚さを感じるこの歌であるが、それでも私たちは「今」この瞬間の人生を変えるため、必死に戦わなくてはならないのだ。そしてMVの千葉雄大がエロい。(笑)

ZOC実験室

本当に怖いのは孤独じゃない、断絶

価値観を共有しあい、誰かとのつながりを求めたいというのが人間の性である。一方で、その過程で価値観の否定、それに伴う関係の断絶という不安も抱えている。自分の信念を押し殺して他者とつながることもできる。しかし、自分自身の根底にある信念だけは大事にしよう。断絶という痛みを伴ったとしても、自分の生きたい世界は自分自身で伝播させて作っていく。少しずつ支配領域を広げていこう。

もともとは大森靖子自身の曲としてリリースされたが、アイドルグループZOCの曲としてのMVも公開されているこの曲。MVの中でZOCと共に「共犯者」として大森靖子自らセンターに立ち、強烈なまでの表現力を発揮している。恐るべし。

非国民的ヒーロー

神聖かまってちゃんのボーカル、の子さんとコラボしている楽曲。誰かに愛されたい。でも傷つきたくない。愛する人の成長を願っている。反面、どこか遠くへいってしまうのではという漠然とした不安感や絶望感。この曲はそんな人間のパラドックスないし負の側面をにじみ出しており、かなり生々しさを感じさせる。そんな身近に存在する人間の葛藤に対して、まずはその葛藤を受け入れよう、一歩踏み出そう。その積み重ねが自分を強い人間にさせるからと彼女は説いている。常にかっこいい王道のヒーローではないけれど、弱い側面も垣間見せる自分にとってのヒーローが、葛藤を消化し、再び自分自身を走らせてくれる。

多彩な才能を発揮し、様々な角度から生きる意味を発信し続ける「超歌手」大森靖子。今後の彼女からもますます目が離せない。


ゆるーくではありますが、こんな感じで第1・第3金曜日の20:00に定期的な更新をしていきたいと思います。では何卒。