2019年上半期ベストアルバム3選

こんにちは。今回は、2019年も半分が過ぎ去ろうとしているということで、上半期(1月〜6月)にリリースされたアルバムから個人的にお気に入りのものを3つ選んでご紹介します。

Schlagenheim – black midi

ロンドンを拠点に活動するblack midiがデビューアルバムSchlagenheim(シュラーゲンハイム)を〈Rough Trade Records〉からリリース。一聴するとマスロックやノー・ウェーヴなどの音楽が頭に浮かびますが、まるでそれらの既存の枠に組み込まれるのを拒むかのような実験的で前のめりな姿勢を感じます。確かな演奏力に裏付けられた、めまぐるしく変化するリズムの応酬には思わず唸ってしまうこと間違いなしです。ライブもちゃんとぶっ飛んでいます。

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IGOR – Tyler, the Creator

タイラー・ザ・クリエイターの通算5作目となるアルバム。随所で聴こえる太くノイジーなベースラインは過去の作品にも共通する点ですが、今作の特徴はラップパートの少なさとピッチを大胆に変更したボーカルスタイルだと言えます。さらに、カニエ・ウェストやソランジュなどの豪華な客演をあえて粒立てないことでタイラー特有の内省的なムードが一貫して流れているのも特徴の一つです。“THANK YOU”では、山下達郎1998年作COZYに含まれる“Fragile”をサンプリングして話題になったことも記憶に新しいです。

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HOCHONO HOUSE – 細野晴臣

1973年のデビュー作HOSONO HOUSEをリメイクしたアルバム。打ち込みの手法を駆使してリメイクすることで約50年前にリリースされた名作が新鮮な音像で聞こえてきます。リメイクと言ってもゼロからつくり変えるのではなく、当時の生楽器が鳴らすような音にエレクトロニクスが絶妙に織り込まれたサウンドとなっているので、聴き比べて音の層を感じてみるのもオススメです。若干歌詞が変わっていたり、新たにギターソロが追加された曲もあったりして、聴き込み甲斐があります。

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今回は、2019年上半期(1月〜6月)にリリースされたアルバムから個人的にお気に入りの3枚をご紹介しました。特に順位を決めようとは思いませんが、どれも深く長く聴いていきたいものばかりです。SchlagenheimIGORのような、ジャンルの垣根を越えたアルバムは聴くたびに新たな発見があります。これらを契機に他のアルバムやアーティストとの関連の見出そうとしてみるのも楽しいかもしれません。(furuta)