amazarashi「月曜日」に見る音楽の共振性について

こんにちは、しげのです。最近ある漫画を読んでから燻っていた感情を、どうにかしてアウトプットしたいなと思っていました。そんなとき、こちらの記事を書く機会があったので、記しておこうと思います。

『月曜日の友達』

ある漫画とは、阿部共実氏の「月曜日の友達」です。

ここで、初めて知った方のために簡単にあらすじを紹介しておきます。

みんなが少しずつ大人びてくる中学1年生。
そんな中であどけなさが抜けない女子・水谷茜。
水谷はひょんなことから「俺は超能力が使える!」と
突拍子もないことを言う同級生の男子・月野透と
校庭で会う約束をする。決まって月曜日の夜に。
大人と子供のはざまのひとときの輝きを描く、
まばゆく、胸がしめつけられるガールミーツボーイ物語。


2巻完結の作品です。物語自体は淡々と進むのに、なぜか疾走感があって。思春期の少年少女の複雑な感情が綿密に描かれ、読み終わった後は自然と涙が出ていました。

amazarashi 「月曜日」

この作品に出会うきっかけを作ったのはamazarashiの「月曜日」という曲でした。

amazarashi/月曜日

もし「月曜日の友達」を読んでみたいなと思った方。5:25以降は全巻読み終わってから視聴した方がいいかもしれません。

「月曜日」は『月曜日の友達』のプロモーション曲として起用されました。原作者である阿部共実氏が、ファンであったamazarashiに過去曲の使用をオファー。amazarashiの作詞作曲をつとめる秋田ひろむ氏が『月曜日の友達』を読み、過去曲では勿体無いと、新たに新曲「月曜日」を書き上げました。

この曲がリリースされたのは、今から約1年ほど昔です。なぜ今になってこの曲に焦点を当てたのでしょうか。それは、私がこの曲についてさらに知りたいという動機によるものでした。僕はこの曲が好きで、リリース当初からよく聴いていました。あるときふと思ったのです。この曲のテーマとなっている作品を読めば、歌詞の意味をより深く理解できるのではないかと。

一番怖いのはさよなら それなら約束しよう 永遠に別れはないと  永遠なんてないと知って誓ったそれが 愛や友情には遠く及ばないとしても

僕がこの曲の中で一番好きなフレーズです。故にこれがどのような感情に基づいたものなのか知りたくなったのです。

音楽の共振性

ようやく本題です。前置きが長くてすみません。

本編を読んでみると、「月曜日」という曲のメロディや歌詞一つ一つが『月曜日の友達』の一つ一つに対応していたことがわかりました。サビのメロディは、本編の疾走感を表しており、歌詞にある「超能力者」、「地球外生命体」というメタファーは漫画の中にあるセリフをもとに書かれていました。ネタバレのため詳しく書くことはできませんが、上の歌詞も漫画の中で克明に描かれていました。

音楽とある作品や状況が相互に振れ合うことで、誰かの心を震わせる。このような現象にすでに名前があるのかは知りませんが、僕はこれを「音楽の共振性」と呼びたいです。片方だけでは、この感動は得ることができなかった。僕はそう思います。考えれば、この現象は音楽が持つ根源的な力の作用です。ドラマの中での挿入歌や、体育大会での応援歌、ライブ会場できく何回も再生した曲の演奏。コンテクストに差異はあれど、その場面場面で多くの人の心を震わせてきました。

最後に

漫画やアニメがメロディ化され、歌詞化されるのは美しいですね。「君の名は。」を劇場で見たときの感動の正体はこれだったのかと今になって気づきました。余談ですが、『月曜日の友達』にはまってしまい、同じ作者の漫画を読みあさっていたら、レポートの提出期限に間に合いませんでした。 めっちゃアホでした。